交流・移住情報

「暴れ蟹伝説」の池周辺整備 北蟹谷史跡愛護会

2016.7.7

 北蟹谷(かんだ)地区の住民らでつくる北蟹谷史跡愛護会では6月27日に、当地名のルーツとされる地区内の蟹(かに)池周辺で、会の設立後初の活動に取り組みました。この活動は、蟹池を知ってもらい、訪れやすい環境をつくろうと、草刈りなどの環境整備に汗を流したところです。

 この会は、地区内の遺跡・史跡・文化財などをより望ましい姿での保全を目指し、5月に設立をしました。

 蟹池は石川との県境近くの同市八伏地内にあり、暴れ蟹がすんでいたという伝説が残る。会によると、広さは約3千平方メートル。現在はヨシや木が茂り、湿地化している。昭和40年代半ばまでは池の一角でコメが作られていたが途絶えた現在は周辺の歩道は荒れ、通れる状態ではないという。

 会長の水口久太郎さんら会員17人が4班に分かれ、池に通じる歩道や池の周囲に茂るササなどを草刈り機で刈った。道の手入れは四十数年ぶりとみられるという。事務局長の川原俊昭さんは「池周辺に通じる作業道の入り口に案内板を設置し、池周辺に見どころも設け、人を呼び込む環境をつくりたい」と話していました。


蟹池周辺の草刈りに汗を流す北蟹谷史跡愛護会の会員たち=小矢部市八伏