蟹懸橋(五郎丸)
2017.10.30
橋 名 板
地元の小矢部市北蟹谷地区は、古来より沢蟹が多く住み、巨蟹伝説が今も伝えられる歴史豊かな地区です。
地区内には蟹をデザインした看板等もたくさん設置されており、この橋が地元の方々に永く親しまれ、愛されるようにと、橋名板には蟹をモチーフとしたイラストを採り入れました。
い い つ た え
大昔、越中と加賀との境近くの溜池に怪物が住んでおり、毎夜丑三つ時になると住民に危害を加えていました。
ある晩、怪物が本叡寺に現れたところ、賢明な住職はその怪物が蟹の化生(けしょう)であることを見抜き、錫杖(しゃくじょう)で一撃を加えました。
翌朝、里人が見回りに出かけたところ、五郎丸川に橋のようにまたがった、これまで見たことのない怪物の「亡がら」を見つけました。それは、幾百千年を経たかと思われる巨大な蟹でした。
その後村人は、五郎丸地内に小さな堂を立ててその霊を祀ったそうです。
「蟹懸橋」の名は、この巨蟹伝説が由来とも言われています。
「ふるさとガイド小矢部(S51年8月小矢部市発行)」より一部引用